​スタント機材

スタント機材はイメージ通りのアクションを作り出すだけでなく、スタントマンや俳優の安全を確保するという重要な役割があります。行うアクションによって使用するスタント機材は様々です。

​スタントマット

スタントマットは、基本的な必需品です。最近では必要な時にすぐ出せる折りたたみ式の小型マットが主流になっていて、俳優が地面を転がる時やスタントマンが派手に倒れる時等のリハーサル時に使用します。

ボディサポーター

肘、膝、背中等を衝撃から守るためのスタントアイテムで、撮影現場で多用します。アクションシーンに限らず、お芝居の中でアスファルトにひざまづくだけの時など、体重が関節の一点に集中する時に使います。プロのスタントマンは自前のボディサポーターを撮影現場に持参し、自身の体を守ります。

​スタントバンパー

用途はボディサポーターと同じですが、衝撃吸収に特化したジェリー状の材質で、ボディサポーターよりも薄く、衣装を着ても目立ちにくく動きやすいという特徴があります。欧米ではスタントバンパーが主流になっています

トランポリン

​バネの力を利用して人並外れた跳躍力を生み出します。宙返りや空中で派手な技を繰り出す時、瓦礫に突っ込んだり吹き飛ばされたりといういわゆる”やられ”の時にも使用します。

エアーラム

圧縮空気によって人体を押し飛ばす機械です。トランポリンとほぼ同じ用途ですが​、トランポリンにはない長所として、機械が体を押し出してくれるので、トランポリンのように飛び出しの沈み込みがなく、見た目が自然でより超人的な動きになることが挙げられます。使用にあたっては、トランポリンよりも高度なスタントパフォーマンス技術が要求されます。

エアーバッグ

高所からの飛び降りの際に使用します。エアーバッグ上に落下すると同時にバッグ内の空気が自動的に抜ける仕組みになっていて、身体にかかる衝撃を吸収してくれます。

スタントハーネス

ワイヤーアクション現場でこれがなかったら始まりません。ベストタイプ、コルセットタイプ、腿用、足首用と様々な種類があり、演出に合わせて使い分けます。ピックポイント(カラビナ等を引っ掛けるフック)にワイヤーを接続し、空中に引っ張り上げます。サイズも様々で、弊社では超巨漢サイズ、子供用、赤ちゃん用などを所有しています。

ラチェット

圧縮した空気の力でワイヤーを引っ張り、人やものを飛ばす機械です。特徴は爆発的な初速で、人力では出せないパワーで人や物を引っ張ります。

​ディセンダー

​アメリカでは事故の多発の影響と、CGのワイヤー消し技術の向上により、マットへの降下の代わりにワイヤーでの降下が主流です。アメリカでは昔からある機械ですが、日本ではアルファスタントが所有する一台のみです。俳優自身でも23mの落下をこの機械で行いました。

​モーションコントロールウィンチ

​コンピューターでワイヤーの動きを制御します。上昇時のスピードは、最高速度10m/秒。